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20年間の経験と2度のピボットから生まれた、Webアプリ『imakara』β版を公開
2026.08.10
imakara

株式会社imakaraは、AIとともに事業の現在地を整理し、より多くの選択肢から次の一手を考えるWebアプリ「imakara」のβ版を、2026年8月3日に公開しました。
このサービスには、私が20年間のキャリアで積み重ねてきた成功と失敗、事業の立ち上げと撤退、新規事業やデジタルマーケティングの現場で得てきた経験、そして株式会社imakara創業後の2度のピボットで得た学びを詰め込んでいます。
20年間、事業を前に進めることと向き合ってきた
私は2006年より20年間にわたり、Web・デジタルマーケティング、新規事業、事業開発、海外事業など、さまざまな立場から事業の成長に携わってきました。
関連リンク:代表者経歴
大きな成果につながった仕事もあれば、思い描いたところまで到達できなかった事業もあります。
時間をかけ、多くの人と議論し、創り込んだにもかかわらず、事業として続けることができなかった経験。自分自身が強く可能性を感じていたものでも、会社や組織の判断によって終わらせざるを得なかった経験。仮説そのものが間違っていて、撤退を決断した経験もあります。成功体験だけではなく、うまくいかなかったときに何を見直し、どこで判断し、次にどう進むかを考え続けてきた時間でもありました。
事業には、一つとして同じ状況はないですし、最初から正解が見えていることも、ほとんどありません。仮説を立て、実行し、数字を見る。ユーザーや顧客の反応を見る。想定と違えば、なぜ違ったのかを考える。そして、もう一度次の一手を決める。
その積み重ねでしか、事業は前に進みません。これはこれまでの経験を通じて、強く感じていることの一つです。
経験や判断を、その場限りのものにしたくなかった
一方で、事業を続けるほど、たくさんの情報が積み重なっていきます。KPIの変化、実行した施策、その結果、会議で話したこと、採用しなかったアイデア、うまくいかなかった理由、そのときに何を判断したのか。
しかし実際には、こうした情報の多くが、資料やスプレッドシート、チャット、メール、担当者個人の記憶のなかに散らばってしまいます。
時間が経てば、なぜその施策を実行したのかも分からなくなる。同じような失敗を、別の担当者が繰り返してしまう。過去に良い判断材料があったにもかかわらず、それを活用できないまま次の判断をしてしまう、ということはよくあることです。
そうした経験や判断を、その場限りで終わらせず、次の意思決定に活かせる形で蓄積できないだろうか。この問いが、現在のimakaraの原点の一つになっています。
「imakara」(β版)では、これまで実務のなかで蓄積してきた経験や知見をデータベースとして整理し、AIが事業の状況を考える際に活用できる仕組みをつくっています。
単に生成AIに質問して、その場でそれらしい答えを返してもらうのではありません。
「過去の経験と、その事業自身が積み重ねてきた文脈の両方を踏まえながら、AIが考える材料と選択肢を広げ、人がより良い次の一手を選べる状態をつくること」、これが、imakaraが目指しているものです。
最初につくろうとしたのは、BtoCアプリ
株式会社imakaraを立ち上げたとき、最初から現在のWebアプリをつくろうとしていたわけではありません。最初に進めたサービスは、BtoCのWebアプリでした。
今の健康・お金の状態より「10年後の未来予測」が手紙として届き、そして、未来をよりよくするための具体的なアクションアイデアがユーザーに合わせて提示される、というサービスです。
「未来を想像することで、いまの選択肢に気づき、自分自身の可能性を広げる」という考え方には、今でも強く共感しています。だからこそ、簡単に諦めたいテーマではありませんでした。
それでも実際に検証を進めるなかで、現在の株式会社imakaraのケイパビリティでは、十分な品質で実現することが難しいと判断し、ピボットしました。
1回目のピボット後、もう一度大きく方向を変えた
ピボット後に取り組んだ事業も、検証を重ねた結果、継続しないという判断をしました。
株式会社imakaraは、2025年9月の創業から現在までに、2回のピボットを経験しています。
どちらも、最初から「ピボットする」と思って始めたものではありません。その時点では、本気で可能性を感じていた事業です。それでも、実際に進めてみなければ分からないことがあります。
事業を始める前には見えなかったことが、顧客と話し、サービスをつくり、検証することで初めて見えてくる。そして、その事実を受け止め、必要であれば方向を変える。私たち自身も、まさにそのプロセスを繰り返してきました。
この経験から改めて強く感じたことが、「事業で重要なことは、一度で正解を当てることではなく、現在地を見つめながら、より良い次の一手を選び続けること」です。この考え方は、現在の「imakara」の設計そのものにつながっています。
転機になった、戦略・マーケティング支援の仕事
起業後に並行して取り組んできたのが、企業の戦略・マーケティング支援です。この領域では、健康・医療業種を中心に支援させていただいています。
私たちの支援の特徴は、広告運用やWebサイト制作といった個別施策だけを担当するのではなく「戦略・戦術を含めた上流から課題を特定し、必要な施策を考え、実行まで一貫して支援すること」です。
関連リンク:戦略・マーケティング支援事業
特にデジタルマーケティングの領域では、
「そもそも何をKPIとして見るべきなのか」
「数字が伸びていない原因はどこにあるのか」
「いま何を優先して実行するべきなのか」
というところから整理し、Webサイト、SEO、広告、SNS、コンテンツ、CRMなど、必要な打ち手へつなげていきます。
重要なことは、最初から「この施策をやりましょう」と決めることではありません。まず事業の現状を理解し、課題を特定する。そのうえで、どこに改善余地があるのかを考え、施策に落とし込み、実行する。そして結果を見て、また次の改善を考える。
個別の施策そのもの以上に、「現状を整理し、課題を特定し、次に何をすべきかを一緒に決め、実行まで進める」というプロセスに価値を感じていただくことが増えてきました。
「戦略・マーケティング支援事業の型を、プロダクトにできないか」
そこで、あるとき一つのアイデアが生まれました。
「戦略・マーケティング支援事業で行っていることを型化し、プロダクトとして提供できないだろうか」
毎週のように事業の数字や進捗を確認する。どこに問題があるのかを整理する。過去に何をやったのかを見る。次にやるべき施策を考える。実行後に結果を振り返る。
これは私が20年間かけて蓄積してきた経験や知識と、その企業・事業固有の情報を組み合わせることで成り立っています。そして、生成AIが大きく進化したことで、このプロセスの一部を、人だけで行うのではなく、AIと一緒に行える可能性を見出しました。
「振り返る」だけで終わらず、次のアクションへ
imakaraでは、事業の状況や進捗、KPI、実行した施策などを入力すると、AIが内容を整理し、レビューします。
ただし、レビューを読んで終わるためのプロダクトではありません。そこから、次に取り組む具体的なアクションを整理し、実行につなげていきます。
そして次回の振り返りでは、前回までの情報や、継続しているアクションを踏まえて、改めて現在地を確認します。

私たちがこれまで事業やマーケティングの現場で繰り返してきたことを、できるだけシンプルな形でプロダクトに落とし込んでいます。
現在のβ版で提供しているのは、まずこの「事業の状況を整理し、振り返り、次のアクションにつなげる」という部分です。
ただ、私たちが目指しているのは、ここで終わるものではありません。
AIが把握する。AIが選択肢を広げる。人が決める。AIが動く。
imakaraで大切にしている考え方があります。
それは、AIに事業の答えを決めてもらうことを目的にしないことです。
一方で、情報を集める、整理する、変化を見つける、次のアクションを考える、実行する。こうした仕事の多くは、これからAIに任せられるようになると考えています。
現在のβ版では、人が事業の状況や進捗を入力するところから始まります。
将来的には、Slack、メール、会議、KPI、各種業務ツールなど、日々の仕事のなかですでに生まれている情報をAIが自動的に取得し、事業の状況や変化を理解する。
そして、次に取り組むべきアクションの選択肢を考える。
そこで決めるのは、人です。
AIが提案した選択肢を見て、採用するのか、修正するのか、実行しないのかを人が判断する。
さらにその先では、人が承認したアクションをAIエージェントが自動実行し、その結果を取得して、また次の判断につなげていく。
AIができることが増えても、重要な意思決定は人が握り続ける。
AIに判断そのものを委ねるのではなく、人間が重要な判断を担いながら、情報収集・整理・分析・実行の負荷をAIによって減らしていく。
AIに任せるところと、人が決めるところを分ける。
AIによって人の判断を置き換えるのではなく、人と組織が本来持っている力を、より発揮しやすくするためにAIを使う。
これが、imakaraが目指している世界です。
※Slackやメール等からの自動的な情報取得、AIエージェントによるアクション実行は、現在のβ版では提供していません。今後検証・開発していきたい構想です。
現在のβ版は、その未来に向けた第一歩
もちろん、ここまで書いた世界が、現在のβ版ですべて実現しているわけではありません。
「人が入力し、人が実行する」状態から、「AIが情報を理解し、人がより良い判断し、AIも実行する」状態へ。
少しずつ進化させていきたいと考えています。
現在のβ版は、完成形ではありません。
これから目指す未来に向けた、最初の一歩です。
未来は、いまから。
株式会社imakaraは、「未来は、いまから。」という言葉を大切にしています。
未来を変えるのは、必ずしも大きな決断だけではありません。
いま何を見て、何を考え、どの一歩を選ぶか。その積み重ねが、未来をつくっていく。事業も同じだと考えています。
AIがどれだけ進化しても、未来を選ぶ主体は人です。
その一方で、人が判断するために必要な情報を集め、整理し、考え、実行する負荷は、AIによって大きく変えていける。
Webアプリ「imakara」は、まだ始まったばかりです。
AIが選択肢を広げ、人が決める。人がより良い判断に集中できる世界をつくる。
その未来に向けて、imakaraを育てていきます。
未来は、いまから。
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